中古農機具を買うときの目安、アワーメーター。

農機具を買うなら新品と中古のどちらが良いのでしょう。これから新しく農業を始める人や、農機具の買い替えを検討している人は、新品の農機具を購入するか、中古の農機具を購入するか、悩んでいる人もいますよね。初期費用でいえば中古の農機具は安く済みますが、アワーメーターの確認などが必須です。

ここでは、中古の農機具を選ぶときのポイントを中心にお伝えします。

農機具は新品が良いのか中古が良いのか

中古の農機具の話に入る前に、そもそも新品と中古ではどちらを選ぶべきかを少し検討しておきましょう。結論からいうと、万能な答えはありません。というのも、使用者の年齢や年間の使用時間、栽培作物や栽培面積などによって、新品と中古のどちらをおすすめできるのか変わってしまうからです。

具体的に例をあげて見ましょう、若い人であれば、新品の農機具を購入したほうがお得になる可能性が高いです。若ければ、農機具を長期間使用することが見込まれます。長期間使用する前提であるならば、機能性や耐久性が高い新品を使うことで中古よりもずっと長く使えます。

かかった費用を使用年数で割ると、1年あたりにかかる費用は新品を購入したときのほうが安くなるでしょう。よって、長期間使用することが決まっている若い人は新品のほうがお得になるのです。ここであげたものはただの一例にすぎません。

先に述べたように、新品が良いか中古が良いかの議論において、万能な答えはありません。そもそも若い人でも、元手が無い為に初期費用がかかる新品を購入できないかもしれません。では、仮に中古の農機具を購入する場合、検討すべきポイントはなんでしょう。

性能はもちろん、アワーメーターにも注目して購入するとよいでしょう。

中古農機具を選ぶときのポイント1性能

農機具には色々な種類があります。なぜなら、育てる野菜や穀物の種類などによって必須となる性能が変わってくるからです。つくっている作物に適切な性能をもつ農機具を選びましょう。安いからといって性能が劣っているものを購入してはいけません。

具体的には、馬力は足りているのか、2WDなのか4WDなのかを確認すること。また、畑を耕す機械であるロータリーであれば、その種類は自分の耕作地に適切なものか。収穫に使う機械であるコンバインであれば、それが自脱型なのか普通型なのか。

自脱型であれば刈り取りと結束に加え脱穀まで一貫して行えるが、普通型では一貫して行えないために、余計な時間がかかってしまいます。自分の耕作地に最低限必要な性能を把握した上で、中古農機具を検討してください。

中古農機具を選ぶときのポイント2整備、修理がされているか

中古の農機具はどのような経緯で店頭にならんでいるのでしょうか。これは、販売店に聞くしかありません。必ず確認すべきです。車でもそうですが、中古の場合、それまでに何人のオーナーが所有していたかわからないことがあります。

オーナーが一人だけ、つまり前オーナーが新品で購入していたならば、修理履歴は明らかでしょう。しかし、オーナーが二人以上になると修理履歴さえあやふやなことがあります。明確な修理履歴がわかっていない農機具を購入してしまうと、手痛いしっぺ返しをくらうかもしれません。

中古の農機具というものは、中古車とおなじように、どれ一つとして全く同じものは存在しません。そのため、その農機具の整備履歴が重要です。後述しますが、中古の農機具にはいくつかの販売形態があり、現状販売といって、点検・整備がされないまま販売されるものもあります。

そのため、販売店が整備しているかをチェックすることが必要になります。販売店に整備履歴を聞きつつ、その農機具はいったいどのような状態なのかを聞きだしましょう。販売店は整備することで、その農機具の実際の痛み具合や性能などを把握しているはずです。

中古農機具を選ぶときのポイント3アワーメーター

アワーメーターがついている農機具であれば、必ず確認しましょう。アワーメーターとはそもそもなんでしょうか。これは、自動車でいえば走行距離メーターにあたるものです。自動車の場合は、一般的に走行距離が10万kmを越えると買い替えの目安にされることがありますね。

これは、10万kmを越えると故障するリスクが高まってくるからです。故障する前にエンジンの交換など適切な処置をすればもっと長く車を走らせることは可能です。しかし、そのための整備に多くの出費が伴います。だからこの10万kmを目安に、買い替えが検討されるのです。

ただし、この目安は排気量によって異なります。排気量が大きいとエンジンの回転数が抑えられ、磨耗が少ないために寿命が長くなるからです。排気量が小さいコンパクトカーや軽自動車では10万kmで故障リスクが高まる目安になりますが、排気量が大きい高級車であれば、走行距離が20万km以上でも大きな故障をせずに乗ることが可能です。

農機具のアワーメーターの場合はどうでしょう。アワーメーターの場合、おおよその目安として1000時間が基準になることが多いようです。農機具の場合も自動車と同様に、1000時間を越えると故障のリスクが高まってきます。

中古市場における価値も下がります。では、自動車の排気量にあたるものはなんでしょう。それは馬力です。馬力の大きさが寿命と関係しているのです。20馬力以下の農機具ではアワーメーターが1000時間未満でも寿命を迎えてしまう場合があります。

逆に50馬力以上であれば2000時間を越えてもエンジンが快適に稼動する場合もあります。購入を検討している農機具の馬力はいくらか。その馬力ならば何時間の使用に耐えられるのかを把握した上で中古農機具を検討しましょう。

アワーメーターの目安は1000時間だ、ということだけに注目してしまうと損をしてしまうかもしれません。

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中古農機具なら再生機も検討しよう

中古農機具には、いくつかの販売形態があります。現状販売、整備販売、再生機の3つです。現状販売は、名前のとおり、現状そのままで売り出します。これは、点検・整備がされていないために大きなリスクが伴います。整備販売は、販売店が責任を持って点検・整備をしています。

そのため現状販売よりも安心して購入することが出来ます。ここまでは自動車の中古販売と同じです。では、再生機とはなんでしょうか。再生機とは、消耗品を全部交換したり、全面塗装しなおしたりして、修理・整備によって新品に近い状態になった中古農機具のことです。

農機具の場合、車と違ってエンジンそのものが壊れることは少なく、適切な整備が行われることで、半永久的に使用することができます。長く使える中古農機具が欲しいならば再生機がおすすめです。